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《香港の道》 街中に巨大船!? - 黃埔/Whampoa

ワンポアの中心地に威風堂々と佇む船

イオンへの入り口となっている。船の側面の道は船景街(船の景色の道)という名前。

The Whampoa/黄埔天地 への入り口。周囲の家々は黃埔花園/Whampoa Gardenと呼ばれる集合住宅。

ワンポアエリアからほど近いDock Street/船澳街。ドックヤードがあったことを偲ばせる。

街の中に堂々と佇む巨大な船。黃埔/Whampoa(ワンポア)といえば、即座にこの船が頭に浮かびます。また大型のイオンがある場所としても有名で、日本人にも人気のエリアとなっています。ワンポアにMTRの駅が出来たのはつい最近2016年のことでしたが、それ以前にもその地名はあまりにも有名でした。ここには昔、香港で最初の大型造船所がありました。

1857年、広州・黃埔にある複数のドック会社と関係が深かったアメリカの会社が香港に進出し、1863年、Jardin Matheson社の支援のもと、香港の今のワンポアの地に「Hong Kong and Whampoa Dock Co. Ltd」という会社を設立しました。自由港として貿易業が発展していた香港では、船舶修復と造船は必要不可欠なものでした。その後同社は香港のドック会社を次々と買収し、香港最大の造船・船舶修復会社となりました。1907年に、Swire社が太古の地に大型ドックヤードを建設すると、香港の2大造船・船舶修復会社として、香港の発展を支えていきました。そして1972年に両社のドックヤード部門を合併して出来たHongkong United Dockyardsが、大型化した船舶にも対応できる最新のドックヤードを葵涌/Kwai Chungに建設すると、ワンポアのドックヤード としての役目は終焉を迎えました。そして1977年、Hutchison International Limitedに買収され、1979年、そのHutchison社が香港の超人、李嘉誠の長江グループに買収されると、1991年ワンポアのドックヤードの跡地に大型集合住宅である黃埔花園/Whampoa Gardenが建設され、今では多くのショップや飲食店が集まる地域として市民に親しまれています。