小人遠離我!(不幸をもたらす人を遠ざける!)
今年は3月5日が「驚蟄」の日です。驚蟄とは、二十四節気の一つで、香港では通称「打小人(ダァーシウヤン)」といいます。「小人」は「不幸をもたらす人」という意味で、それを「打つ」ことで、「不幸をもたらす人を追い払う」という意味です。ちなみに、逆に幸運をもたらす人のことを広東語で「貴人」と言います。
毎年「驚蟄」の日には、銅鑼灣(コーズウェイベイ)Time Square近くの鵝頸橋の辺に、お婆ちゃんが、何かを言いながら、スリッパで何かを叩いている光景を見ることができます。このお婆ちゃん達は「拝神婆(バイサンポー)」と呼ばれ、「打小人」の儀式を行っているのですが、実はこんなことを言っています。
【不幸をもたらす人の脚を、靴があっても歩けなくなるまで叩く!】
【不幸をもたらす人の口を、ご飯が食べれなくなるまで叩く!】
【不幸をもたらす人の頭を、息ができなくなるまで叩く!】
その目的は「小人遠離我」(不幸をもたらす人を遠ざける!)というもので、いわゆる厄払いみたいなものですね。
「打小人」は香港の伝統文化で、今では「驚蟄」の日以外でも行われていますので、香港に観光に来た際には是非体験してくださいね。