駿洋邨(Chun Yeung Estate)の検疫機能が解除へ
香港政府は、新型コロナウイルスの影響が落ち着いてきたことを受け、7月末をもって検疫センターとして一時的に活用していた火炭(Fo Tan)の駿洋邨(Chun Yeung Estate)をその役割から解放すると発表しました。関連する部屋は消毒されたのち、Housing Authorityへ引き継がれ、検査と修復作業が行われます。
該当の場所は、全部で5棟4800部屋あり、棟や部屋ごとに状況が違うため、個別の対応についてはHousing Authorityが出来る限り早く対応するとのことです。住民の居住開始については8月末と10月末の2回のタイミングに分けて行われます。
香港政府は、新型コロナウイルスの感染者数は少ない数値で維持されていて、ここ数ヶ月検疫を必要としている人のうちのほとんどは高い感染率が確認されている場所から香港に帰ってきた人によるものだと述べています。また、竹篙灣(Penny’s Bay)の検疫施設の建設が進んでおり、7月末には700ユニットが準備できる予定です。その頃には、駿洋邨(Chun Yeung Estate)での検疫機能を取り除いたとしても、香港全体で1500ユニット、3000床の設備が整う予定で、第二波がきたとしても対応できると見込まれています。政府は「住居マンションを検疫施設として活用することで、対象者に大変な不便をかけてきたことは深く承知している。駿洋邨(Chun Yeung Estate)を活用させてもらえたことで、数千ユニットを提供でき、香港での感染拡大を効果的に防ぐことができた。」と強調し、対象の住民の我慢と理解に感謝を表明しました。
駿洋邨(Chun Yeung Estate)は2020年2月から検疫センターとして活用され、述べ7700人の人が検疫を受けました。濃厚接触者や感染確定者を除き、ダイヤモンド・プリンセス号からの帰還者や、湖北省から戻ってきた人、その他の海外から戻ってきた人を対象に検疫を行なっていました。