英語名:Mandatory Provident Fund Schemes
繁体字名:強制性公積金計劃
強制積立年金制度であるMPFは法律で定められた、香港の被雇用者のための年金制度です。法律では、一部の免除対象者を除き、18歳から65歳までの従業員および個人事業主を含む自営業者が加入する必要があると規定されています。雇用主は従業員をMPFに加入させる義務があります。
MPFの対象となる従業員と雇用主は、それぞれ拠出金を出す必要があります。拠出金は基本的に従業員の給与の10%で、従業員が5%、雇用主が5%を分担します。ただし最低収入と最高収入が設定されていて、月収7,100香港ドル以下の従業員は拠出義務がありません。また、月収30,000香港ドル以上の場合は従業員、雇用主共に1,500香港ドルが拠出上限額となっています。雇用主、従業員及び自営業者は、強制拠出金額に加えて、任意で拠出金を追加することができます。
雇用主は、各拠出期間(通常は給与期間)の従業員の給与とMPF拠出金を計算し、その額を従業員の給与から差し引きます。そして従業員分と雇用主分を合わせてMPF受託会社に拠出金を支払います。支払いは通常、月に1回です。